〜「ぬ」攻め〜
さあさあ皆さん、お手元の辞書の小口ををご覧ください。
「ぬ」記載ページの薄さ!
これは「ぬ」で攻めない手は無いでしょう。
何ターンも自分が「ぬ」で攻め立てられることを想像すると鳥肌が立ちますね。
ぬいぐるみ、ぬりかべ、縫い針、ぬか漬け……くらいしか思い浮かびません。
勿論の事他にも「ぬ」から始まる言葉はたくさんあるでしょうが、
そうそう思いつくものではありません。
しかしこの「ぬ」攻めが「る」攻めや「ず」攻めに対し
流行度で後れをとっているのには理由があります。
「ぬ」で終わる言葉が少ないんですね。
試しに「あ」から思い浮かべると……
アイヌ、犬、う……、エヌ、お……、カヌー、絹、く……、け……、
子犬、さ……、柴犬……
「ぬ」で終わる言葉が全く思いつかない文字も多く存在します。
「ぬ」攻めは完遂できない。
この欠陥が重大視されて「ぬ」攻めはあまり使われていません。
しかしその分受けにくいのがこの「ぬ」攻め。
「ぬ」攻めはメインで使うのではなく、他の攻め方が途切れてしまったときなどに、
ピンポイントで使うのが良いと思われます。
〜「ぬ」攻めに対する受け〜
「ぬ」攻めの受けは難しいでしょう。
秘策は一応あることにはあるんですどね。
方法を書きますと、
まず自分の語彙力をオーバーヒートさせて「ぬ」から始まる言葉を、
脳の隅という隅から引っ張り出して辛くも「ぬ」を返し続けます。
そしてもう「ぬ」から始まる言葉がもう思い浮かばない!どうしよう!
となるそのときまでこれを続けましょう。
辛い戦いになるのは分かります。
「ぬ」攻めは長期戦になるのです。
そして「濡れ衣」(ぬれぎぬ)と言う単語を繰り出す……
相手の語彙力が自分と同程度以下ならこの瞬間に勝負はつきます。
「ぬ」から始まる単語はもう出し尽くされているので返す言葉がありません。
他に「ぬ」から始まり「ぬ」で終わる言葉はありませんので反撃の心配も無し。
が、相手の語彙が豊富な場合は返されてしまい、さらに「ぬ」攻めを続けられる
という事態に陥ってしまったり……
「濡れ衣」を言う前には「ぬ」から始まる単語を全て出し尽くす必要があります。
辛い。
しかしそれこその「濡れ衣」パワーの甚大さですよ。
それと、「ぬ」攻めは長期戦になるということをもう一度言っておきます。